車の踏み間違い防止機能、来年6月にも義務化へ

 

 

 

 

 

国土交通省は、車のアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置の搭載を義務化する方針を固めました。早ければ来年6月にも道路運送車両法に基づく省令を改正し、新車を対象に義務化する見通しです。この動きは、近年多発している高齢者による踏み間違い事故を防ぐための重要な措置です。

国連の基準を日本が主導
6月25日に開かれた国連の「自動車基準調和世界フォーラム（WP29）」の作業部会では、踏み間違い防止装置の性能基準が決定されました。日本はこの議論を主導し、基準の提案を行いました。日本車はその安全性が高く評価されており、今回の基準策定でもリーダーシップを発揮しました。各国の採決は今年11月に行われる予定で、その後正式に承認される見込みです。

義務化の詳細と影響
義務化の対象となるのは新車であり、販売時期などの詳細については国交省が今後検討を進めていきます。この防止装置は、停止時に車の前進や後退を制御し、誤った操作による事故を防ぐ機能を持っています。

背景と事故防止の重要性
高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違い事故は、全国的に問題となっています。例えば、東京都江戸川区のコンビニに80代の運転手が乗用車で突っ込み、4人がけがをする事故が発生しました。このような事故を防ぐために、防止装置の義務化は急務とされています。

まとめ
踏み間違い防止装置の義務化は、交通安全の向上に寄与する重要な措置です。国土交通省は、詳細な規制内容を慎重に検討し、2024年6月の義務化に向けて準備を進めています。この新しい基準が導入されることで、特に高齢者の運転に伴う事故リスクが大幅に軽減されることが期待されます。