人気漫画家「ねこクラゲ」の池田恵理香被告に有罪判決

 

 

 

 

人気漫画『薬屋のひとりごと』の作画担当で知られる福岡市の漫画家、池田恵理香被告（36）が所得税約4700万円を脱税したとして、所得税法違反の罪に問われた裁判で、福岡地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

脱税の経緯と裁判の詳細
池田恵理香被告は、「ねこクラゲ」のペンネームで活動しており、2019年からの3年間で約2億6000万円を超える収入があったにもかかわらず、確定申告を行わずに所得税約4700万円を脱税しました。裁判では、池田被告は起訴内容を認め、「数年分まとめて確定申告するつもりだった」と主張しました。

一方、検察側は「納税作業よりも漫画の締め切りを優先した」として、懲役10カ月、罰金1400万円を求刑しました。

判決の内容
7月24日の判決公判で、福岡地裁の武田夕子裁判官は「多額の所得を得て数年に渡る納税の義務を免れた点は悪質」と指摘しました。しかし、「金銭に関心がなく、急激に人気漫画家となり仕事やプライベートを優先した結果であり、令和4年以降は所得税を納付済みであることも考慮すると再犯の可能性は低い」として、池田被告に懲役10カ月、執行猶予3年、罰金1100万円の判決を言い渡しました。

裁判官からの説諭
最後に裁判官は、池田被告に対し「これからはうっかりでは済まされないので、気を付けて毎日過ごしてください」と説諭しました。

まとめ
池田恵理香被告の今回の判決は、多くの収入を得ながら納税義務を怠ったことに対する厳しいものでしたが、過去の収入に対して税金を納付済みであることや再犯の可能性が低いと判断された点が考慮されました。今後、池田被告がどのように公私を両立させていくかが注目されます。