山口もえが「ホワイト社会」のSNS苦労を語る　キャンセルカルチャーへの懸念も

 

 

 

 

タレントの山口もえさん（47）は、9月15日に放送された読売テレビ「そこまで言って委員会NP」で、SNSでの発言や行動に細心の注意が求められる「ホワイト社会」における苦労について語りました。この「ホワイト社会」とは、清潔で無垢な発言や行動が求められる現状を指し、特にSNSでの発言が敏感に受け取られ、批判されやすくなっている状況を取り上げています。

SNSでの細心の注意が必要な現状
番組内では、タレントのフワちゃんが不適切なSNS発言で活動休止に追い込まれた例や、フリーアナウンサーがSNSの発信が原因で契約解除された事例が紹介され、清潔な言動が強く求められる「ホワイト社会」について議論されました。山口もえさんは、SNSでの発信に気を使う日常を率直に告白しました。

「何かを投稿する際に、本当に気を使うんです」

さらに、芸能界の友人のエピソードとして、2ショット写真を投稿した際に、相手よりも後ろに写ってしまうと「『顔を小さく見せたいんですか？』というクレームが来る」といった過剰反応に驚いた経験を共有しました。山口さんは、こうした反応が「どこをどう取ってそう思われるんだろう？」と戸惑いを感じていることを明かしました。

世論の厳しさへの心の痛み
山口さんは続けて、社会全体の厳しさに対する違和感も訴えました。

「みんな心に手を当てて、今まで生きてきて、何も悪いことをしなかった人はいないと思います。それにもかかわらず、誰かが失敗した時の世論の厳しさは本当に心が痛いです」

この発言は、SNSや日常生活での一つのミスや失言がすぐに批判の対象となり、人々が過度に厳しい反応を示す社会の現状に対する懸念を示しています。

キャンセルカルチャーの問題点
さらに、元財務官僚の山口真由氏（41）も「キャンセルカルチャー」について触れました。キャンセルカルチャーとは、容認されない言動をしたとみなされた人が社会から排除される現象です。山口真由氏は、この風潮が個人だけでなく、企業にも大きな影響を与えていると指摘しました。

「『あいつが出ていたら見ない、不買運動をしてやる、企業に抗議しよう』という動きがあり、企業はそれに非常に弱い。結果として、その人を社会から抹殺○なければならない状況が生まれている」

彼女は「そのような極端な反応で社会を維持する必要があるのか？」と問いかけ、キャンセルカルチャーがもたらす社会の不寛容さに疑問を呈しました。

SNS社会における慎重さと、その背後に潜む厳しい世論やキャンセルカルチャーの問題を改めて考えるきっかけとなる議論が交わされました。山口もえさんの発言は、多くの人が感じているプレッシャーを代弁するものであり、SNS利用の在り方について考え直す契機とも言えるでしょう。