伊藤健太郎の『原作を読まない』発言が物議、俳優としての姿勢に疑問の声

 

 

 

 

今年4月期に放送された日本テレビ系ドラマ「街並み照らすヤツら」で、地上波ドラマに復帰した伊藤健太郎。しかし、順調に見える彼のキャリアの中で、最近の発言が波紋を呼んでいます。インタビューの中で、彼が原作を読まずに役作りを進めたことを明かし、これが賛否を生んでいるのです。

映画「静かなるドン2」のインタビューで、伊藤は次のように述べました。「最初は原作も読まなかったです。ある程度、自分の中で役がつかめたタイミングで1、2話を読んだくらい」と発言。さらに、過去に香川照之が主演を務めた同作品の実写シリーズも、あえて見なかったと言います。

これに続いて、彼の代表作「今日から俺は！！」に関しても「最初は原作コミックを読まなかった」とし、「生身の人間が演じるなら、原作を超える部分を作っていかないといけない」との俳優としての持論を語っています。

しかし、この発言に対して、SNSでは批判的な声が多く上がっています。

「百歩譲ってその人の流儀だとしても、わざわざ言う必要はない」
「原作読んでないことをメディアに言うなんて、原作者に失礼だ」
「『そういうところが問題』っていう意見が出るのは当然だよね」
伊藤の発言が特に問題視されている背景には、昨年10月期に放送された日テレ系ドラマ「セクシー田中さん」の原作者とのトラブルが影響していると指摘されています。ドラマ化にあたっての制作側との条件が原因で、原作者が死去するという事件が起き、それ以来、原作や原作者へのリスペクトが強く求められる風潮が広がっているのです。ドラマ制作関係者は、「実写化作品での実績を積んできたにもかかわらず、原作を読まないと明言することは、原作者への配慮が欠けていると言われても仕方がない」と指摘しています。

伊藤健太郎の発言は、彼の個人的な役作りの方法を表しているかもしれませんが、視聴者や関係者からの反応は厳しいものとなっています。俳優としてのこだわりと、原作や原作者へのリスペクトをどのように両立させるべきか、今後の彼の対応に注目が集まります。