星野リゾート代表、円高の影響に危機感―リピーター獲得と大阪・関西万博の重要性を指摘

 

 

 

 

星野リゾートの代表である星野佳路氏は、大阪市内での記者会見において、急増するインバウンド需要の背景には円安が大きく寄与していると述べました。しかし、足元の円高基調については、「観光業に必ずマイナスになる」と強い危機感を表明しています。

円高による観光業への影響
円安の際は訪日客が日本での旅行を比較的安価に楽しめるため、インバウンド需要が急増してきましたが、円高が進むとその魅力が薄れ、訪日客の減少につながる可能性があります。星野氏は、こうしたリスクを回避するため、訪日市場の持続的な成長にはリピーターの増加が不可欠であると強調しました。

2025年大阪・関西万博への期待
また、2025年に開催される大阪・関西万博についても触れ、万博が大阪市内や地方の魅力を発信する絶好の機会であることを指摘。これにより、訪日客を都市部に集中させるだけでなく、周辺地域への観光を促進し、日本全体の観光活性化につなげることが重要だと述べました。

円高基調に対する警戒感が高まる中、観光業界はリピーター獲得と地域の魅力発信に注力していく必要があります。