岡田武史氏、カズ・北澤の落選を語る　「チームを勝たせるための決断だった」

 

 

 

 

元日本代表監督の岡田武史氏が、元日本代表MF前園真聖氏のYouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか？」に出演し、1998年フランス・ワールドカップ（W杯）でのメンバー選考について振り返りました。特に、FW三浦知良（カズ）や北澤豪を外した選考が当時大きな話題となりましたが、その背景には岡田氏なりの深い考えがあったようです。

「俺のミッションはチームを勝たせること」
1997年、岡田氏はW杯アジア最終予選の途中で監督に就任。急な指揮権交代の中で、チームをW杯出場に導くというプレッシャーを抱えていました。そして、本大会を前にしたメンバー選考では、サッカー界をリードしてきたカズや北澤を外すという決断を下しました。

岡田氏はこの選考について「俺のミッションは、みんなにいい人だと言われることではなく、チームを勝たせること」と振り返り、当時の選択がいかに「勝利」を追求したものであったかを強調しました。経験の浅かった岡田氏は、どの選手をどの状況で使うかを徹底的にシミュレーション。その結果、カズや北澤、市川大祐がチームに必要な瞬間が少ないと判断し、彼らを外す決断を下したのです。

「後悔はない」
岡田氏は、スタメンにはカズを入れなかったものの、負けている状況では高さのある呂比須ワグナーを優先し、勝っている状況では若手選手での守備強化が重要と考えていました。「全く後悔していない」と岡田氏は語り、選考にあたって私利私欲はなく、純粋にチームの勝利を見据えた決断であったことを強調しました。

賛否を呼んだカズの落選
カズの落選は当時、日本サッカー界に大きな衝撃を与え、賛否両論を巻き起こしました。しかし、岡田氏の発言からは、個人の感情や人気に左右されず、いかに冷静に勝利を追い求めたかが伝わってきます。

この選考は結果的に、フランスW杯で日本が結果を出せなかったため批判も受けましたが、岡田氏にとってはチームを勝利に導くための覚悟を持った決断であったことが再確認されます。

注目ポイント

カズや北澤を外す決断の背景には、勝利を追求した岡田氏の冷静な判断があった。
岡田氏は「全く後悔していない」と語り、あくまでチームのための決断だったと強調。
カズの落選が当時賛否を呼んだが、岡田氏の意図は「チームを勝たせる」ことに集約されている。
当時の選考に疑問を抱いた方も、この振り返りを通じて岡田氏の覚悟や決意に改めて思いを馳せることができるのではないでしょうか。