イーロン・マスク氏、ドラクエ3リメーク版の変更に「非常識」と批判

 

 

 

 

スクウェア・エニックスが約37年ぶりにリメークする『ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…』（11月発売）において、性別選択が廃止され、「ルックスA」または「ルックスB」を選ぶ仕様に変更されたことに対し、米実業家のイーロン・マスク氏が強い批判を表明しました。「これは非常識だ」とX（旧ツイッター）でコメントしたのです。

マスク氏のこの発言は、日本時間の9月30日午後に、ドラクエシリーズの生みの親である堀井雄二氏と、元週刊少年ジャンプ編集長の鳥嶋和彦氏がリメーク版に関する対談を行った際の映像に反応したものでした。海外のニュースサイトが英語字幕付きでその映像を取り上げた動画を、マスク氏はリポストし、自身の意見を述べたのです。

ドラクエ3の象徴的なリメーク
『ドラゴンクエスト3』は、1988年にファミリーコンピュータ向けに発売され、国民的RPGとして大成功を収めた作品。今回のリメークでは、ニンテンドースイッチやPlayStation 5、PC向けにグラフィックを一新し、現代版として再登場します。

オリジナル版では、プレイヤーは主人公と仲間たちの性別を「男性」か「女性」から選べました。しかし、リメーク版ではその選択肢が「ルックスA」「ルックスB」という形に変わり、性別の概念がなくなることが明らかにされています。これに対し、堀井氏は対談で「誰がこの変更に文句を言うのか分からない」とコメントしました。

性別以外の変更点とマスク氏の批判
対談では他にも、露出度の高いキャラクター衣装に肌色に近い下着が追加されるなどの変更点が紹介されました。このような変更がなぜ必要なのか、堀井氏自身も困惑している様子が伺えます。

マスク氏がリポストした動画の中で、鳥嶋氏は欧米におけるコンプライアンスに対して批判的な意見を述べ、日本もその影響を受けていることを指摘。「全員を不快にさせないという考え方が強すぎる」とし、やりすぎな法令順守が創造性に制約を与える可能性を危惧していました。

マスク氏の声が問いかけるもの
イーロン・マスク氏の「非常識だ」という発言は、単なる批判に留まらず、ゲーム業界全体に対する問題提起と捉えられます。創造の自由と表現の多様性を守るべきか、それとも多様性を重視し、時代のニーズに合わせるべきか――。

ドラクエファン、そしてゲーム愛好者にとっても、このリメーク版の変更がどのような影響をもたらすのか、注目されるところです。

ぜひ、このリメーク版を手に取って、あなた自身の意見を持ってみてください。リメークの新しい魅力を発見するチャンスかもしれません。