今季プロ野球2軍に参入した「オイシックス」と「くふうハヤテ」、揃って最下位に沈む

 

 

 

 

今シーズンからプロ野球2軍に参入したイースタンリーグの「オイシックス」とウエスタンリーグの「くふうハヤテ」が、それぞれのリーグで公式戦全日程を終了し、共に最下位に終わりました。

成績不振の背景
オイシックスは126試合で41勝79敗6分と8位、すぐ上の楽天とは14ゲーム差。
くふうハヤテは120試合で28勝84敗8分と6位、5位の広島まで22.5ゲーム差もついています。
NPB関係者もこの結果には厳しい声をあげています。「プロ野球の2軍の中で、あまりにも力の差が大きく、社会人野球の強豪チームの方が強いと感じる試合が多かった」という意見があり、リーグ全体の競争力に対する懸念が示されています。

期待された新球団の課題
「NPB球団の2軍の首脳陣の間では、『オイシックスやくふうハヤテとの試合を取りこぼすチームが脱落する』という話が出ていたほどで、2球団の試合がプロの水準に達していない」とも語られています。今シーズンの結果から見ても、レベルの格差が浮き彫りとなりました。

しかし、これがプロ野球全体に与える影響も無視できない状況です。プロで野球をやる機会が増えたことは評価されますが、観戦に値しない試合が増えているという声もあります。来シーズン以降、同じような成績が続くようであれば、2軍リーグ全体の競争力や観客の関心にも影響を及ぼす可能性があります。

明るい兆しも
その一方で、オイシックスの知念大成外野手がリーグ首位打者に輝くなど、個々の選手には光るものも見られました。また、くふうハヤテの西浜勇星投手はヤクルトと育成選手契約を結び、将来的にNPBでの活躍が期待されています。これについてNPB関係者は、「最終的にはどれだけNPB球団に選手を輩出できるかにかかっている」と述べています。

今後の課題と展望
新規参入チームとして、選手育成やプロのレベルに近づけるための施策が求められています。チームとしての成績は厳しい結果に終わりましたが、今後の目標はNPBに選手を送り出すことです。これを実現するためには、チームのレベルアップと選手の育成強化が急務となるでしょう。

来季以降、どのように成長を遂げ、プロ野球2軍リーグにふさわしい競争力を持つチームとして変わっていくか、注目が集まります。