藤田朋子、唯一泣いた「渡る世間は鬼ばかり」の現場—ベテラン俳優との厳しい経験を語る

 

 

 

 

女優の藤田朋子さん（59）は、9月28日放送のカンテレ「おかべろ」に出演し、唯一演技でダメ出しされて号泣した経験を振り返りました。それは、彼女が25歳の時、1990年に出演したTBSドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の現場でした。

「渡鬼」での洗礼
『渡る世間は鬼ばかり』の撮影現場は、当時の芸能界の「洗礼」だったと藤田さんは明かしました。ベテラン俳優たちが集う厳しい現場で、周囲からも「大変だよ。ベテランの人が多いし、台詞も長いし、NGなんか出しちゃダメだよ」と、プレッシャーがかけられていたそうです。

しかし、藤田さんは「舞台に立ったら先輩も後輩もない」と、リラックスして撮影に臨みました。

本番前の厳しいダメ出し
リハーサルを終えた後、本番直前に共演者から「そんなんじゃ芝居できないよ」とダメ出しを受けた藤田さん。その時の自分の演技に自信を持っていたため、彼女は変更せずに演技を続けましたが、次の場面でも同じような指摘を受け、周囲のスタッフも気まずそうに目をそらす状況に追い込まれました。

藤田さんはその場面について「気が張っていたから、涙が出てきちゃった」と振り返り、その涙をためたまま演技を続けていたところ、ベテラン俳優の山岡久乃さんに「拭いていらっしゃい」と促され、楽屋に戻って泣いたというエピソードを披露しました。

厳しさの裏にあった思い
この経験について、藤田さんは「ヘラヘラしてる若い女の子を一回シメておかないとという気持ちがあったのかもしれない」と、当時のベテラン俳優たちの厳しさを理解していると語りました。しかし、その後は共演者たちも藤田さんの持ち味を受け入れ、「この子は仕方ないからもう一回やってあげて」という対応に変わったと振り返っています。

また、藤田さんは他のゲスト出演者が過度に緊張していたことにも触れ、「そんなに緊張しなくていいのに」と笑いながら当時の様子を語り、現場の緊張感に対する自身の姿勢を明かしました。

藤田朋子さんのエピソードは、厳しい現場での苦労と、それを乗り越えることで得られた俳優としての成長を感じさせます。ベテラン俳優たちとの緊張感ある現場で培った経験が、今の藤田さんの演技に深みを与えているのでしょう。