40代で貯金2000万円達成。その後も投資は必要なのか？

 

 

 

 

 

「老後2000万円問題」が話題となって以来、多くの人が「2000万円」という金額を心理的な目標としているかもしれません。しかし、この金額を達成するためには長期的な計画と継続的な努力が欠かせませんね。では、実際に45歳で2000万円を貯めたとき、これ以上の資産運用は必要なのでしょうか？

執筆者：御手洗康之（CFP、行政書士）

45歳で2000万円達成。それでも資産運用が必要な理由とは？
結論として、45歳で貯蓄が2000万円ある場合でも、資産運用は必要です。その理由は、以下のポイントを考慮することで明確になります。

今後の支出と老後の生活費
退職までの期間に必要な支出や、老後に安定した生活を送るためには、2000万円では不足する可能性が高いです。医療費や住居費、さらに余暇を楽しむための費用も見込む必要があります。

インフレと物価上昇
今後のインフレにより、現時点の2000万円の価値が将来下がるリスクがあります。物価の上昇に対して、資産の目減りを防ぐためには、運用を通じて資産を増やす必要があります。

これらを考えると、たとえ貯蓄額が大きくなったとしても、ただ貯めるだけでは不十分であることが分かります。

貯金と投資、それぞれのメリットとデメリット
次に、貯金と投資のメリット・デメリットを整理しましょう。

貯金のメリット
安全性が高く、いつでも現金化できる点が最大の利点です。急な出費にもすぐ対応できます。

貯金のデメリット
銀行の金利は非常に低いため、資産を増やす効果はほとんど期待できません。また、インフレの影響でお金の価値が下がるリスクがあります。

投資のメリット
適切な投資を行えば、長期的に資産を増やせる可能性があります。特にインフレ対策としても有効です。

投資のデメリット
市場の変動によって元本割れのリスクがあります。また、投資には一定の知識と戦略が必要で、精神的な負担を感じることもあるでしょう。

まとめ
40代で2000万円の貯蓄を達成した場合でも、今後の生活を見据えると資産運用は必要です。老後を安心して過ごすためには、貯金だけでなく、投資を通じて資産を増やすことを検討するのが賢明ですね。資産運用に踏み切ることで、将来の不安を軽減し、充実した老後を手に入れる一歩を踏み出しましょう。

あなたも、今から資産運用を始めてみませんか？少しずつでも、行動を起こすことが大切です。