総務省、携帯番号「060」を新たに導入—若者の間では「090は古い」という声も

 

 

 

 

 

総務省は新たに「060」から始まる携帯番号を導入する方針を発表しました。携帯料金の値下げや、複数台の携帯電話を所有する人の増加、さらには企業での携帯利用の拡大などを背景に、電話番号の需要が高まっていることが理由です。早ければ12月から「060」の番号が使用可能になる予定です。

「060」の登場に対する若者の反応
今回の「060」導入について、若年層からはさまざまな反応が寄せられています。20代の若者たちは「なじみがない」という反応が多く、さらに「060ができたら欲しいか？」という質問には、「『060!?』って話題にできるのは嬉しいけど、今使ってる番号を変えたくない」という声もありました。多くの若者は、新しい番号の導入には興味を持ちながらも、現状の番号を維持したいという意見が目立ちました。

また、「090に古いイメージはあるか？」との質問には、「090は昔の携帯ってイメージ」「お父さんもお母さんも090」といった回答があり、若い世代の間では「090」に対してやや古い印象を抱く人がいるようです。一方、「080」については「今どき」という印象が強く、「070」は平成時代を感じさせるものとして捉えられています。

番号の変化と世代のイメージ
「060」の導入に伴い、携帯番号に対する世代の印象も話題となっています。10代の若者に「060ができるらしい」と伝えると、「令和世代の番号」と捉えられました。一方で、「090」は「昭和時代の番号」として認識され、時代ごとのイメージが番号に反映されている様子が伺えます。

電話番号への関心は減少傾向
興味深い点として、若い世代の中では、携帯番号そのものへの関心が薄れているという意見も見られました。多くの若者は、電話での連絡手段としてはLINEやその他のSNSを主に使用しており、電話番号を使った通話はほとんどしないとのことです。これにより、携帯番号の新しさや古さは、日常生活であまり意識されない部分になっているようです。

携帯番号の歴史と現状
ITジャーナリストの三上洋氏によると、「090」は1999年に割り当てが開始され、それ以前の番号も含まれているため、現在では主に40代以上が使用していることが多いとのことです。「080」は2002年に割り当てが始まり、20代から40代が中心に利用しています。「070」は2013年に割り当てが開始され、現在も新規契約で使われている番号です。

新たに登場する「060」の携帯番号は、令和時代のシンボルとして若者にどのように受け入れられるのか、また今後の携帯電話市場にどんな影響を与えるのかが注目されます。番号の新しさが話題になる中で、SNSやインターネットを活用したコミュニケーションが主流となる現代、電話番号そのものの役割が少しずつ変わりつつあるのかもしれません。