朝倉未来、惨敗の背景とは？魔裟斗が語る「いろんなことやる弊害」

　衝撃的な敗戦に、かつてのカリスマからも厳しい言葉が飛んだ。

　元K‐1WORLDMAX世界王者の魔裟斗氏が、8月1日に自身のYouTubeチャンネル「魔裟斗チャンネル」を更新。先月30日にさいたまスーパーアリーナで開催された『超RIZIN.2』のメインマッチで、ヴガール・ケラモフ（アゼルバイジャン）に敗れた朝倉未来（トライフォース赤坂）に「いろんなことやってたら勝てない」と持論を語った。

　アリーナが沈黙してしまうほどの惨敗だった。試合前に「チャンピオンになります」と意気込んで挑んだ朝倉だったが、ケラモフのパワーに苦戦。持ち味を発揮できぬまま、最後はリアネイキッドチョークで屈辱のタップ負けを喫した。

　試合後に「言葉がない」と落胆した朝倉。当日は試合会場で、この大一番を見守ったという魔裟斗氏は、「フィジカルやばいと思う。相当強い。未来くんと組んで倒れないもん、彼は。相当強いんだと思う」と圧勝したケラモフを称えたうえで、「未来くんと知り合ってから、その後の試合見てきたけど、あそこまで一方的にやられたことはない」と指摘。そして、こう助言を送っている。

「試合にかける意気込みっていうのがある。俺も自分で経験あるけど、格闘技1本でやってる奴は強いよ。レベルが上がれば上がるほど、いろんなことやってたら勝てない。それは自分が経験してるからよくわかる。いろんなことやってるじゃない、未来くんは。そこで1番になれるほど甘い世界ではないね」

　周知の通り、朝倉は1分間最強を決める格闘技イベント「Breaking Down」の主催や、人気ユーチューバーとしての活動など、格闘技以外にも多彩な取り組みを披露してきた。だからこそ、格闘技を知らない一般層にも人気が出たと言えるのだが、闘いの何たるかを熟知する魔裟斗氏は「続けるなら本当にいろいろ捨ててチャンピオンになる覚悟でやらないと難しいよね。相当な力の差を感じたはずだからね」と提言している。

　ケラモフ戦後のYouTubeチャンネルで「軽々しく言えないけど、ここで終わるわけにいかないでしょ」と前を向いた朝倉。はたして、“路上の伝説”と称される男は、屈辱的な敗北からいかに再起していくだろうか。

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