かっぱ寿司のカッパ、もしかしたら解放される！？運営会社の社長を逮捕へ

かっぱ寿司社長に逮捕状、転職前のデータ持ち出しか

回転ずし業界4位の「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの田辺公己社長（46）が、同社に転職する前に競合他社「はま寿司」の仕入れに関する内部データを不正に持ち出した疑いがあることが29日、分かった。
警視庁は持ち出された情報が営業秘密に当たるとみて、不正競争防止法違反容疑で田辺社長の逮捕状を取った。

関係者によると、田辺社長はゼンショーグループに在籍していた2020年10月ごろ、はま寿司内で管理されていた同社の仕入れ価格などに関するデータを持ち出した疑いがある。

田辺社長は直後にカッパ社に転職しており、警視庁は田辺社長がデータを同社に持ち込んだとみて調べているもようだ。

不正競争防止法で規定する営業秘密は企業が保有する技術上、営業上の秘密情報を指す。
秘密として管理されている（秘密管理性）▽事業などに有用（有用性）▽公然と知られていない（非公知性）――の3つの要件を満たす必要がある。
警視庁は持ち出された情報が該当するとみて調べを進めている。

田辺社長は、外食最大手ゼンショーホールディングスの100%子会社で回転ずし業界3位のはま寿司で14～17年に取締役を務めた。
20年11月、外食大手コロワイド傘下のカッパ社の顧問に転じ、副社長を経て21年2月に社長に就いた。

カッパ・クリエイトは東証プライム上場で、全国に約300店を展開している。22年3月期の連結売上高は672億円。

警視庁は21年6月にカッパ本社など関係先を家宅捜索し、捜査を進めていた。カッパ社は当時「捜査に全面的に協力し、進展を踏まえて処分などに関しても厳正に対処する」とのコメントを出した。

不正競争防止法は企業の営業秘密を不正に取得して持ち出す行為などを禁止している。
不正な利益を得る目的で営業秘密の持ち出しなどをした場合、懲役10年以下か罰金2千万円以下、またはその併科となる。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE29CAF0Z20C22A9000000/?unlo＊=1

（出典 imgur.com）